Project/Area Number |
13770497
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
小宮山 貴史 山梨医大, 医学部, 助手 (40324206)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 放射線化学療法 / 非小細胞肺癌 / タキソテール / 放射線肺炎 / 呼吸器停止下照射 |
Research Abstract |
非小細胞肺癌に対するタキソテール同時併用放射線治療において重篤になりうる副作用として放射線肺炎が挙げられる。肺癌をふくめた胸部への放射線治療において放射線肺炎の重症度は照射線量、および照射される正常肺組織の体積に関連すると言われている。腫瘍の制御のためには照射線量を減らすことはできないため、重篤な放射線肺炎の危険を減らすためには照射される正常肺組織の体積を減らすのが理想である私たちはこのことを目的として"患者自身による吸気呼吸停止下の照射"を考案し、その精度を検証し、臨床への応用について検討した。対象となる患者20人にこの照射法の意義(重篤な放射線肺炎の危険を減らしながら、腫瘍に対し十分量の放射線照射を行う)を説明し、透視の画像を見せながら練習を行った。その後、患者自身による吸気呼吸停止下にてCTを3回撮像し、その際のずれを測定した。その結果年齢にほぼ関係無く照射法を理解・実行でき、その誤差は5mm以内であった。このことから"患者自身による吸気呼吸停止下の照射"の精度は許容範囲内であり、胸部放射線照射において有用であると考えられた。 このことから私たちは胸部放射線照射の患者には原則として"患者自身による吸気呼吸停止下の照射"を施行している。また、吸気呼吸停止下の照射の導入による放射線肺炎のリスクの低下により、照射線量を増加できるとの考えから現在照射線量の増加についても検討中である。
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