骨形成因子(BMP)による多発性骨髄腫細胞のアポトーシス誘導機構の解明と臨床応用
Project/Area Number |
13770587
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河村 千春 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70286459)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 骨形成因子(BMP) / 多発性骨髄腫 / アポトーシス |
Research Abstract |
骨形成因子bone morphogenetic protein(BMP-2)はTGF-βスーパーファミリーの一員であり、骨・軟骨形成を促進する分子として同定されたが現在では多彩な機能を有するサイトカインとして知られている。しかしながら、造血系細胞に対する作用はほとんど検討されていない。我々は既にBMP-2は骨髄腫細胞株及び患者骨髄腫細胞にアポトーシスを誘導することを見出し,BMP-2によるアポトーシス誘導機構を解析し、その一部を報告してきた。種々のヒト骨髄腫細胞株(U266,RPMI 8226,HS-Sultan, IM-9,OPM-2,KMS-12)および患者骨髄腫細胞に対してもBMP-2は時間及び濃度依存性にこれらの細胞増殖を抑制したことから、さらに他の白血病細胞株に対してBMP-2の効果を検討した。骨髄腫と同じB細胞系悪性腫瘍であるバーキット白血病細胞株Rajiに対しては増殖抑制効果を認めた。またCML細胞株K562,APL細胞株UF-1には効果を認めなかった。なお、正常B細胞に対しての影響を検討するため準備実験として健常人より得られたB細胞をBMP-2(50ng/ml)処理しFACSにて解析したが影響は認められなかった。 今後の課題として正常B細胞に対する影響を詳細に検討する必要があり、また臨床応用に向けてはBMPの生体内での安定性、ドラッグデリバリーシステムの検討など克服すべき問題点が残されていると考えられた。このため、さらにマウスを用いたBMP投与の研究なども検討すべきと考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)