Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究は生体用電子スピン共鳴装置(in vivo ESR)を用い,腎疾患における臓器抗酸化能変化を低侵襲性に画像化解析し,併せて全身の酸化ストレス動態と病変の関連を解明することを目指した, 1.Nrf2遺伝子欠損マウスの腎炎発症における酸化・抗酸化メカニズム及び組織還元能の動向:転写因子雌Nrf2遺伝子欠損マウスは加齢により酸化ストレスの増大と伴にヒトループス腎炎様の病変を発症する.この腎炎発症過程における組織還元能の推移をin vivo oESRを用い解析した.その結果, (1)若年時からNrf2欠損マウスではCarbamoyl-PROXYL(CP)の半減期が上腹部で延長している, (2)この半減期の延長は加齢により更に顕著となる. (3)ESR画像ではCPの消失遅延は腎・肝において認められる. (4)上記所見は臓器ホモジネートを用いたex vivoの測定でも確認される,ことを見出した. このことはNrf2欠損マウスでは若年時から臓器還元能が低下しており,これが加齢過程で増大することが腎炎発症に関与していることを示した. 2.短寿命ラジカルのスピントラップ検出と画像化:スピントラップ剤DTCSを用い,リポポリサッカライド(LPS)投与マウスに於いて内因性NOをin vivo ESRにより検出し・画像化することに成功した.腎領域NOの三次元ESR画像として初の報告例である. 3.ESR画像化装置での臓器同定法の改良:画像化解析装置の改良により,臓器レベルでのCP消失過程が半定量的に解析可能となった.またこれは,表面コイル型共振器(SCR)による臓器毎の結果に一致した. 4.表面コイル型共振器(SCR)による解析:ネフローゼモデル動物において,SCRによる腎組織還元能を測定し,病態との関連を明らかにした.また,腎でのCP消失が,排泄によるものだけでなく,腎での還元による要素が大きいことも明らかにした.
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