Project/Area Number |
13770646
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
柘野 浩史 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80291475)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ステロイド骨粗鬆症 / 皮質骨障害 |
Research Abstract |
ステロイド骨粗毒症における皮質骨障害に関して、生体工学的測定法を用いた非侵襲的な正確な検討手段を確立すること、および、これを用いて実際にステロイド骨粗継症における皮質骨の構造・形態学的変化、材質的変化およびその三次元的分布を検討し、病的骨折への関与を検討した。 科学研究費補助金によって、以下のような着実な成果を予定通り挙げることができた。 研究実施計画に沿って研究を実施し、以下の成果を得た。 1)ステロイド骨粗属症の非侵襲的三次元的画像皮質骨解析法の検討 東芝Aquilion・CTスキャナーにより撮影した椎体三次元画像などから、従来の方法に比べて極めて正確な方法で、皮質骨骨密度、皮質骨容積比、海綿骨骨密度などを、ステロイド骨粗握症症例と原発性骨粗継症症例について解析した。この結果、椎体の脆弱部に一致して、椎体皮質骨が皮質骨容積比と骨密度が共に低い事を初めて明らかにした。また、ステロイド骨粗鬆症と原発性骨粗鬆症ともに椎体皮質骨の皮質骨容積比や骨密度の低下が認められた。さらに、従来の不正確な方法に拠る検討結果に反して、皮質骨構造障害と海綿骨障害の程度は、部位間(椎体、橈骨)で高い相関を認め、ステロイドおよび原発性骨粗鬆症は全身性疾患であることが改めて確認された。 この内容は、平成14年度の第20回日本骨代謝学会、第24回米国骨代謝学会で発表し、現在欧文誌に投稿中である。 2)ステロイド骨粗鬆症のpQCT法を用いた皮質骨構造障害の非侵襲的検討 皮質骨骨密度、皮質骨容積比、Strength Strain Index、海綿骨骨密度、総骨密度などを、ステロイド骨粗鬆症症例と原発性骨粗鬆症症例について椎体骨折との関連で比較検討を行った。この結果、皮質骨容積比などの皮質骨構造障害がステロイド骨粗鬆症と原発性骨粗鬆症では骨折に重大な関与をしていることが明らかになった。一方、海綿骨骨密度や総骨密度は、原発性骨粗鬆症では骨折の予測に反映されるがステロイド骨粗鬆症においてはあまり反映されないことが初めて明らかになった。 この内容は、平成13年度の第19回日本骨代謝学会、第23回米国骨代謝学会で発表したが、平成14年度(2002年)にOsteoporosis International誌に掲載された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)