ステントグラフト治療におけるサイトカインの導入とその役割
Project/Area Number |
13770677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
戸谷 直樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20237142)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ステントグラフト / サイトカイン / 腹部大動脈瘤 |
Research Abstract |
腹部大動脈瘤の新しい治療法であるステントグラフトによる血管内手術が行われている。この手技は低侵襲であるが、遠隔期のステント接合部不良による脱落やmigrationの問題は未だ解決されていない。この一因として、動脈壁自体に瘤の進展を誘起する反応が起こることが考えられる。ステントグラフト挿入によってサイトカインが導入され、炎症細胞がそのサイトカインを介して壁構造の破壊を促進することが推察される。 ステントグラフト挿入により、サイトカインの発現に差が認められるか否か、またサイトカインの投与により壁構造を破壊する酵素(メタロプロテネース)の発現の変化を測定することが研究の目的である。 平成14年度 家兎動脈内ステントグラフト挿入によるサイトカイン発現の検討 (ステントグラフト作製) 5mm径のPalmaz stentの外周に5mm径のPTFEグラフトをラッピングし、5-0ポリプロピレン糸で中枢側、末梢側とも3点固定してステントグラフトとした。 (動物モデル作製) 家兎(New Zealand White)を麻酔下に開腹して、腎動脈下腹部大動脈瘤を露出した。上記手技により作製したステントグラフトを大動脈内へ挿入した。この過程において、シースを用いた挿入では、動脈径とステントグラフト径の不一致による血管の損傷、ステントグラフトのmigrationが発生した。また、動脈切開による挿入も試みたが、出血コントロール、migration等の問題が発生した。 現在、安定した実験モデル作りに苦慮している過程である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)