Project/Area Number |
13770701
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
佐藤 幹則 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20305551)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 大腸癌 / GDNF / integrin / 細胞外マトリックス / 細胞内シグナル伝達 |
Research Abstract |
【目的】以前より、腹腔神経叢から分泌される、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)の膵癌細胞への浸潤誘導作用を明らかにして来た。そこで大腸癌細胞をGDNFで刺激した場合の細胞外組織への浸潤能および接着能の変化を測定した。また、膵癌細胞へのInterleukin-1αの作用についても検討した。【方法・結果】大腸癌細胞におけるGDNFレセプターである、Ret及びGFRα-1のmRNAレベルでの発現をRT-PCR法にて確認した。また、癌細胞表面のintegrin subunitの発現をFACScanにて確認した。また、GDNF 10ng/mlの刺激で、integrinβ1の発現の増強をcell ELISA法によって確認した。In vitro invasion assay法にてGDNFの刺激によって大腸癌細胞の細胞外マトリックスを介した浸潤能および、接着能が増大することが確認された。その細胞外マトリックスに対する接着は、抗Ret抗体および抗integrinβ1抗体で阻害された。また、膵癌細胞に対しても、Interleukin-1α刺激によるintegrinの発現の増強および、細胞外マトリックスに対する接着能の亢進を確認した。【結語】GDNFの刺激によって大腸癌細胞の接着因子が活性化され、また、同様にInterleukin-1α刺激によって、膵癌の接着因子も活性化されることが、癌の浸潤転移に関与していることが示唆された。
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