分子間相互作用解析装置を使ったマトリックスメタロプロテアーゼ活性の測定
Project/Area Number |
13770705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小笠原 聡 岩手医科大学, 医学部, 助手 (40326658)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | TRE / テロメア / 相互作用 / がん / 分子標的治療 / 食道癌 / 侵潤・転移 / 癌関連遺伝子 / MMP |
Research Abstract |
生体内分子間相互作用解析装置(Biacore 3000,BIACORE, Uppsala, Sweden)を用いてmatrix metalloproteinase (MMP)の細胞外基質分解活性をreal-timeに計測し,定量かする方法matrix degradation assayを開発した.本法は,以下の特徴を持っていた. (1)Real-timeの観察が可能であり,分解初速度を計測可能であり,単位重量あたりの組織内に含まれるMMPによる細胞分解活性の評価が5分と言う短時間で可能であった. (2)基質の固定化はゼラチンが最も良子であった.Type 1 collagen, lamineは分解速度が遅く,微量の生体材料の場合には30分程の判定時間が必要であった. (3)がん細胞のmatri gel invasion assayによって評価した,浸潤能とMMP活性は相関していた. (4)生体材料を用いた検討でも解析が可能であり,浸潤・転移予測に有効であった. (5)甲状腺癌での検討では,未分化癌で最も浸潤・転移能が高くこれらの細胞ではmaspin (mammary serpin)の過剰発現がみられた. (6)maspinの発現とdegradation assayの結果は相関していた. matrix degradation assayはがんの浸潤・転移能の判定ばかりでなく,新規MMP inhibitorのスクリーニングにも有用な方法であり,分子標的治療法の開発に大いに貢献すると思われた.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)