てんかん焦点形成におけるN-cadherinの役割とその制御による治療法の開発
Project/Area Number |
13770773
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
相原 徳孝 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00264739)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 神経回路網 / 神経可塑性 / てんかん / N-cadherin / カイニン酸 / 神経細胞 / N-Cadherin / 海馬 / in situ hybidization |
Research Abstract |
てんかん発症のメカニズムとして、神経回路網の再生が推定されている。接着因子の一つであるN-cadherinは、神経突起の伸長に深く関わっており、てんかんの焦点形成の際に、このN-cadherinが深く関わっている可能性が高い。そこで、てんかんモデルにおける神経回路網の再構築を調べるとともに、神経回路網再構築の際のN-cadherinの変化を、蛋白およびmRNAレベルで検討した。てんかんモデルとしてカイニン酸の腹腔内投与を行った、これによりラットはlimbic convlusionを呈し、海馬神経細胞は抗NeuN抗体を用いた免疫染色で検討すると、神経細胞が脱落していくことを明らかとした。In situ hybridizationを用いた検討では、神経可塑性が高いとされる海馬CA1およびCA3領域においてカイニン酸投与後12〜24時間後にN-cadherinmRNAが神経細胞数の減少とともに減少したが、48時間後から7日後までは神経細胞は減少したままなのに関わらずN-cadherinmRNAが増加した。また免疫染色でN-cadherin蛋白が上昇していることを解明した。これらの結果は、てんかんの焦点となりやすい海馬でN-cadherinがてんかん焦点に深く関わるとともに神経回路網の再構築に深く関わることを示唆している。しかしながら、今回の研究期間中にてんかんの予防などの治療面への研究成果を上げることができなかったので、今後もさらに検討を続けていく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)