イソフルランがラット重症前脳虚血後の海馬細胞アポトーシスに与える影響
Project/Area Number |
13770821
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
三浦 美英 山形大学, 医学部・手術部, 助手 (50241716)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ラット / 脳虚血 / アポトーシス / イソフルラン / 前脳虚血 |
Research Abstract |
私どもはこれまで、イソフルランがラット前脳虚血モデルにおいて脳保護作用を有することを示し、また、1.5MAC以上の投与は転帰をかえって悪化させることを見いだした(平成12年度科学研究費、課題番号11770832)。このように、脳虚血後の神経細胞死という現象にイソフルランが影響を与えていることは明らかである。虚血性神経細胞は複雑な過程であり、遅発性神経細胞壊死のみならずアポトーシスが関与していることも知られている。しかし、イソフルランがラット前脳虚血侵襲後のアポトーシスにどのような影響を与えているかは知られていない。そこで我々は、今回の科学研究費補助金を得てこの点について検討することにした。虚血性神経細胞死への影響が少ないことが知られているハロセンを対象とし、また、経時的影響を見るために犠牲死の時期から0、1、3、5、7日の5群、すなわち、合計10群を設定した。イソフルランは脳保護作用が知られている1MACを虚血前から虚血後まで投与した。ハロセン群も同様に処置した。脳虚血モデルは、両総頸動脈閉塞に全身性低血圧を併用するM.L. Smithらの方法を用いた。 本年1月までに予定例数(50例)を終了し、脳標本作成に入った。標本作成は前回課題と同様の方法に依ったが(経心臓的ホルマリン投与、脱水、封埋)、今回は60%以上の脳標本がスライドグラスから剥落し、免疫染色まで進めることができない状況である。標本固定方法を特に変更したわけではないので、剥落の原因は不明である。したがって残念ながら、期間中に本課題の結果を得ることができなかった。現在、本学第一病理学教室の御協力を得ながら標本作成方法の改善を試みている。また、剥落した標本は使用することができないので、その分の追加実験を行っている。免疫染色標本を終了し結果が得られるまで、およそ、4ヶ月(平成15年7月)ほど必要と思われる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)