Project/Area Number |
13770865
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
柿沼 秀秋 秋田大, 医学部, 助手 (70323144)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | Prostate Cancer / Progression / carcinogenesis / genome / polymorphism / CYP17 / P450 |
Research Abstract |
近年、当教室ではステロイドホルモン合成系各酵素の遺伝子多型と前立腺癌の発症リスクの相関について検討を続けている。 そこで、私は前立腺癌の発症、進行にCYP11A1遺伝子多型が関与しているかを検討した。CYP11A1遺伝子はp450scc酵素をコードしており、p450sccはステロイドホルモン合成におけるcholesterolからpregnenoloneへの反応を制御している。CYP11A1遺伝子の非翻訳領域にある(tttta)n繰り返し配列の多型が血中アンドロゲン濃度に関与すると考えられている。 285例の前立腺癌患者(PCa)、212例の前立腺肥大症患者(BPH)、312例の正常男性から末梢血白血球DNAを抽出した。前述の(tttta)n繰り返し配列を含む約145bpの領域をPCR法で増幅し、ポリアクリルアミドゲルで泳動した。 その結果、CYP11A1(tttta)n多型の繰り返し配列は4、6、7、8と9の5種類であった。(tttta)4アレルの頻度はPCaとBPH(p=0.84)、BPHと正常男性で有意差はなかった(p=0.40)。しかし、本アレルの頻度をPCa患者の病期A,B,Cと病期Dの2群で検討すると有意差が認められた(p=0.007)。またGleason score2-7と8以上の2群において有意に頻度に差が認められた(p=0.03)。 以上の結果から、CYP11A1多型は前立腺癌の発症リスクへの関与は低いが、前立腺癌の進行に関与するものと示唆された。
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