Project/Area Number |
13770879
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
浦上 慎司 島根医科大学, 医学部, 助手 (10304263)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 内分泌療法抵抗性前立腺癌 / 化学療法 / 温熱療法 / 温熱化学療法 / 温熱耐性 / paclitaxel / estramustine / carboplatin |
Research Abstract |
われわれは、臨床レベルでの研究により、内分泌療法抵抗性前立腺癌(HRPC)患者に対して、paclitaxel(T)、estramustine phosphate(E)およびcarboplatin(C)併用(TEC)化学療法を施行し、TEC化学療法が従来の化学療法には無い優れた治療効果を示すことを証明した。 また、内分泌療法抵抗性前立腺癌細胞株(PC-3)をもちいて、加温後と再加温後の活性酸素とsuperoxide dismutase(SOD)活性、Hsp70蛋白との関係を観察したところ、細胞増殖抑制効果は活性酸素量とSOD活性量と高い相関を示し、さらに温熱耐性獲得にはSOD活性とHsp70蛋白の関与が認められた。また、SOD inhibitorであるdiethyldithiocarbamate(DDC)の投与により、SOD活性が抑制され、高い温熱耐性抑制効果が認められ、今後DDCの前投与による温熱耐性克服の可能性も示唆された。さらに、前立腺癌に対する効果的で、正常隣接組織にダメージの少ない安全な温熱療法の至適条件は43度以上、60分間の加温であることを証明した.また、48時間以上の間隔をあけて温熱療法を行うことで温熱耐性からの回復が得られ、効果的な分割温熱療法が施行できることがわれわれの基礎的実験で確認された。 さらに、温熱療法とアドリアマイシン投与の併用(温熱化学療法)により、増加した活性酸素の細胞障害性が生体防御能を上回り、前立腺癌細胞の増殖を相加効果以上に抑制することが示された。また、組織検体においてBcl-2, BaxおよびBakの過発現症例の割合は,各々63.3%,36.7%および46.7%であり, Proapoptotic geneの発現がみられなかった群は発現群に比べて癌の診断からHRPCになるまでの期間が有意に短かった(Bax : p=0.002, Bak:p<0.05)。また、Bcl-2発現群は非発現群に比較し、有意な生存期間の延長を示した(P<0.02)。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)