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頭頸部癌の増殖・転移活性因子としてのCD9ファミリーの発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13770999
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

坂本 菊男  久留米大学, 医学部, 助手 (70279222)

Project Period (FY) 2001 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords頭頸部癌 / 耳下腺腫瘍 / CD9 / 免疫染色
Research Abstract

CD9はある種の癌細胞の増殖や運動を抑制するとされている。CD9抗原は上皮系細胞で発現していることは報告されているが、CD9と唾液腺についての報告はない。
成人正常耳下腺と耳下腺腫瘍におけるCD9の発現の有無と局在について検討。
対象は久留米大学耳鼻咽喉科で治療を行った耳下腺腫瘍48例とその正常耳下腺部分。組織型の内訳は、良性35例、悪性11例。
摘出標本のパラフィン包埋切片に独自にマウスより抽出した抗ヒトCD9モノクローナル抗体を用いて免疫染色を施行。判定は明らかに染まるものを陽性(+)、染色の弱いものを(±)、全く染まらないものを(-)とした。
免疫染色の結果は正常耳下腺で、導管上皮の細胞間にCD9を認めた。腺房細胞、筋上皮細胞、脂肪細胞にはCD9の発現は認めなかった。ワルチン腫瘍で同様に導管上皮の細胞間にCD9を認めた。間質のリンパ球にはCD9の発現は認めなかった。多形腺種では導管上皮細胞の基底細胞と角化部分に発現し、基底細胞腺種では導管上皮細胞の基底細胞に発現を認めた。粘表皮癌では癌の上皮性部分に顆粒状に発現を認めた。ワルチン腫瘍は15例(18例中)で陽性を示し、多形腺種は5例(16例中)、基底細胞腺種は1例(1例中)、粘表皮癌は2例(5例中)で陽性を示した。腺房細胞癌、腺様嚢胞癌では陽性像を認めなかった。
CD9の局在は粘表皮癌を除くすべての例で導管上皮細胞やその細胞間に発現を認め、粘表皮癌では上皮性部分に発現を認めた。
良性例のうち陽性を示した26例と陰性を示した5例、悪性例のうち陽性を示した2例、陰性を示した7例を対象にCD9の発現と腫瘍の性質を検討したところ悪性腫瘍では有意にCD9の発現が低く(p:0.003002)、CD9と悪性腫瘍の関連が示唆された。

Report

(2 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • 2001 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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