摂食嚥下動態の高速撮像によるシネMRIとVideofluorographyの比較
Project/Area Number |
13771112
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本多 康聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40284070)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 摂食嚥下 / MRI / Videofluorography |
Research Abstract |
この研究の目的は高速撮像法によるシネMRIをもちいて摂食嚥下動態を評価し、臨床応用への可能性を検討することである。本年度は摂食嚥下障害を持つ被検者を中心に検討を行った。 摂食嚥下障害を持つ被検者4名を対象に、MRI装置をもちいて口腔〜食道部を撮像した。被検者の内訳は口腔腫瘍術後の摂食嚥下障害が認められた者2名、時折嚥下困難を訴える者1名そして嚥下時の舌癖をもつ者1名であった。昨年度と同様にシリンジから口腔内に注入された造影剤を嚥下するところを撮像した。また同様の被検者についてVideofluorography(VF)を撮影しこれらを比較した。 摂食嚥下障害を持つ被検者4名ついて高速撮像法によるシネMRIは摂食嚥下に関する軟組織の形態やその機能的な動きを明瞭に描出することができた。またVFとの比較では、舌の形態や動きを捉えるのにMRIは優れていると思われた。 本研究から摂食嚥下動態の評価にシネMRIを用いる利点は1.口腔相(舌背面の形態、軟口蓋の動き、造影剤の保持)の描出が良好であること2.観察方向が自由であること3.放射線被曝がないこと4.食品を造影剤として使用できることの4点が考察された。これに対し、現在の問題点は1.撮影姿勢が限定されること2.撮像速度に限界があることの2つであり、更なる研究が必要と思われた。 高速撮像法によるシネMRIは摂食嚥下に関する軟組織の形態やその機能的な動きを直接描出することができ、当該分野に有用であることが示唆された。そしてVFとの比較からその利点と現在の問題点が明らかになった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)