歯髄組織における炎症治癒機構の解明―神経ペプチドの発現について―
Project/Area Number |
13771135
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
徳田 雅行 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20253891)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 歯髄組織 / 炎症治癒 / 神経ペプチド / 歯髄細胞 / 炎症 |
Research Abstract |
歯髄組織における炎症治癒の機序を明らかにするために、ヒト歯髄細胞培養系で誘導される炎症性サイトカインに対する神経ペプチド、主にサブスタンスP(SP)の影響を調べたところ、以下の結果を得ている。 1.SPは、P.intermedia LPSによるプロスタグランデイン合成酵素、cyclooxygenase-2遺伝子の発現を増強した。 2.SPは、多くの炎症性サイトカインの転写活性因子であるNF-κBの活性を増強した。 3.SPは、炎症性サイトカインに対する調節因子(IFN-γ,IL-10)のレセプター発現に対して、前者には抑制的に、後者には増強に働いた(LPSのIL-10レセプターとIFN-γレセプターに対する影響と同じ)。 4.SPは、P.intermedia LPSによるBone morphogenic protein-2およびAlkaline phosphatase mRNAの発現に対する影響は少なかった。 5.SPは、血管内皮増殖因子(VEGF)の発現に対しては影響を及ぼさなかった。 6.歯髄細胞を、P.intermedia LPSおよびIL-1αで刺激すると、SPおよびSPレセプターのmRNA発現を誘導した。 以上の結果から、歯髄細胞に対するSPの影響は、レセプターを介して炎症を促進する方向に働いていることが示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)