Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
二次焼結を応用した市販金属の,従来型焼結金属に対する,金属自体の強度および陶材との焼付強度は,平成13年度(以下昨年度)の計画の試験結果から,同等もしくはそれ以上であることがわかった.その結果をふまえ,平成14年度(以下本年度)の計画は,金属自体の強度ならびに,陶材との焼付強度の更なる向上をめざして,二次焼結を応用した市販焼結金属の,焼結の技法の改良にあった.具体的には,二次焼結における,(1)添加金属の改良,および,(2)焼結スケジュールの検討,であった.(1)は強度向上に有効と思われる添加金属を数種類選択し,単独で用いた場合,あるいは組み合わせて用いた場合それぞれについて検討し,(2)は焼結時の温度の増加や昇温速度の増減について検討した.検討項目に関しては,強度(引張強度)についてのみ行い,焼付強度に関しては,本年度中に計画を完全には遂行できなかった.実験方法に関しては,昨年度と同様の方法すなわち,金属の板状試料を製作し,引張試験を行った.本年度の実験結果から,(1)(2)に関して,従来型のスケジュールに比し,いずれの場合においても同等の値を示すにとどまり,高い値を示す傾向のものは発見できなかった.つまりは現時点では,残念ながら有効な添加元素あるいは,焼結スケジュールの発見には至らなかったと言わざるを得ない.しかし,焼き付け強度に関して研究項目がすべて終了しているわけではないので,あるいは(1)(2)は焼付強度に関して有効な組み合わせが発見できるかもしれない.今後引き続き研究を続けていきたいと考えている.
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