Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Research Abstract |
1.研究の背景:6自由度顎運動データから顎機能についての多くの情報が得られることが明らかとなり,6自由度顎運動測定の重要性が認識されつつある.それにともなって歯科,特に補綴領域では顆頭運動の測定も可能な高精度で,しかも容易に測定が可能な6自由度顎運動測定器の開発が望まれている. 2.研究目的:試作測定器は,磁気位相空間の測定原理を応用しており測定法としては確立されている.しかし,磁気位相空間を形成するための電子回路,および運動を検出するためのセンサ部の電子回路の設計方法によって測定精度は大きく影響される.また,電子回路部品についても日進月歩で高精度の製品が開発されている.本研究では,この試作測定器を高精度化するためのアナログ部分の電子回路,および測定データをディジタル化するディジタル回路の最適設計および,本測定器の臨床応用を目的としている. 3.研究結果:電子回路部分については,既存のシステムを利用することで正確なコイルドライブ波形を形成できることがわかり,またコイルドライブ回路とセンサ回路については既製品のオーディオ用パワーアンプと微少信号用作動アンプを応用することにより高精度の計測システムを構成できることがわかった.また,一次コイルとセンサコイルについてはその形態により性能が大きく異なってくるのでさらなる検討課題であった。最終的に、0.7mHの直径12,14,16mmの3個のコイルを中心を一致させて互いに直交するように組み立てて2個制作し、一次コイルと二次コイルとした.この二つのコイルを約70mm離した位置で校正実験を行い補正式を検討した結果、1.3〜2.4%の誤差であった。被験者の測定においては操作性が格段に向上しより簡便な6自由度顎運動測定器となった。
|