Project/Area Number |
13771243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 康弘 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90281477)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 低出力レーザー / 歯胚 / マウス |
Research Abstract |
歯胚の発育過程においてcap stageでは歯胚組織細胞の増殖が、bell stageでは象牙芽細胞およびエナメル芽細胞への分化が認められる.我々はこれまでに、歯胚の成長とFGFの関運について検討し、FGF-4はcap stageで強い発現を示すが、bell stage以降ではほとんど発現が認められなかった.一方、FGF-2はcap stageおよびbell stageのいずれにおいても同程度のmRNA発現を示し、それぞれのstageで生理的役割を担っている可能性が考えられた.発育ステージにより異なるFGF-2の作用が他のFGFとの相互作用によるものであるか否かを調べるため、歯胚発育のシグナルセンター部位(enamel knot)に発現しステージ特異的なmRNA発現を示すFGF-4との関連について検討した.FGF-2処理はcap stageにおいて、DSPP, ALPのmRNA発現を増大させ、bell stageではDSPP, amelogenin, ALP mRNA発現を低下させた。次に、cap stageおよびbell stageにおける内在性FGF-2の効果を検討するため、FGF-2に対するantisense oligodeoxynucleotides (AS ODNs)添加実験を行った。その結果、AS ODNs処理によりcap stageではDSPP mRNA発現の低下が、一方、bell stageではDSPP, amelogenin, ALP mRNA発現の増大が認められた。さらに、bell stageの歯胚組織に対する影響について組織学的検討を行ったところ、AS ODNs処理ではエナメル質形成を著しく増大させた。これらの知見より、歯胚発育過程においてFGF-2は発育stageに依存した二相性の効果を有する可能性が示された。
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