歯牙形成時におけるカルビンディンD28Kの発現に及ぼすビタミンDの影響
Project/Area Number |
13771256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大西 智之 大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (30303978)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Calbindin D28k / Vitamin D resepter / 蛍光二重染色法 / 歯根形成 / マラッセの上皮遺残 / 免疫組織学 |
Research Abstract |
今回の研究では,カルシウム結合タンパク質の1つであるカルビンディンD28k(CB)が、マウス臼歯の形成過程においてビタミンDに依存して発現するかを調べるために、CBとビタミンD受容体(VDR)の分布を免疫組織学的に検討した.その結果,1)歯冠形成期において,VDRはエナメル芽細胞及び象牙芽細胞に、CBはエナメル芽細胞に分布していた 2)歯根形成初期では,根尖部の断裂直後のマラッセの上皮遺残では、最根尖部でVDRのみが、やや歯頚部寄りでCBとVDRの両方が分布していたのに対し、歯頚部の成熟したマラッセの上皮遺残はCB陽性反応を示すのみで、VDRに対しては陰性であった. 3)歯根形成後期や成獣マウスでは、マラッセの上皮遺残にCB陽性反応を認めたが、歯根及び歯周組織にはVDR陽性反応を認めなかった. 今回の研究から,歯冠形成期のエナメル芽細胞や歯根形成初期の幼若なマラッセの上皮遺残はビタミンD依存性にCBを発現するが、成熟したマラッセの上皮遺残でのCBの発現はビタミンDに依存しないことが示唆された。エナメル芽細胞をはじめ,小腸や腎などビタミンD依存性にCBを発現する細胞では、CBは細胞内でのカルシウムイオンの輸送に関与していると考えられており,また小脳などビタミンD非依存性にCBを発現する細胞では、CBは細胞活性の低下を防ぐ役割を有していると報告されている。このことは,断裂直後のマラッセの上皮遺残と成熟したマラッセの上皮遺残におけるCBの役割に違いがある可能性を示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)