Project/Area Number |
13771410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医薬分子機能学
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
定金 豊 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (60293304)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 光アフィニティーラベル / ジアジリン / ハイスループット / 糖鎖結合タンパク質 / ペプチド結合タンパク質 / DNA結合タンパク質 / プロテオミクス / フォト・パニング / 受容体発現系 |
Research Abstract |
[本研究での成果] (1)固相集積型・パニング素子の合成法確立 我々が独自に提唱する「光化学的パニング法」は、低分子リガンドの受容体タンパク質クローニング法である。新しいプロテオオーム解析法としてハイスループット化を目指すためには、固相上での取扱いが必須となる、そこで、3種類の集積型固相を設計し、それらの合成法を確立した。 (2)糖鎖、ペプチド、DNAの光反応性プローブの合成法確立 光反応性プローブは、光反応基ジアジリンから生じる高反応種カルベンが相手分子と共有結合するという性質をもつ、この共有結合により以後の解析が容易となる。生理的に重要な3つの低分子リガンドについて、効率的な光反応性プローブを合成する方法を確立した。光反応性アミノ酸の合成法確立で、簡単に光反応性ベプチドを製作できるようになった。また、S化オリゴを利用して一段階で、光反応性DNAを合成する方法も確立した。 (3)糖鎖およびペプチドを集積したパニング素子でのスクリーニング法の確立 糖鎖(LacNAcなど)および、ベプチド(エンケファリンなど)で製作した集積型光反応性パニング素子の利用により、従来法に比べ以下の点で優れていることを確認した。 (1)高速で簡便な解析が可能 (2)固相上のパニング素子で様々なリガンドの同時解析が可能 (3)光反応基「ジアジリン」の特性による選択性の向上 [まとめ] 糖鎖、ペプチド、DNAへと生理的に重要なリガンドについて、光反応性プローブとして利用できるようになり、本研究の潜在能力を、幅広い分野の研究領域に拡大できた。さらに、光反応基ジアジリンがもつ特性を生かしてスクリーニングの効率も上昇することが確認できた。プロテオーム解析法として、多品種を同時に解析できる本方法が貢献する足がかりを、本研究は築いたといえよう。低分子リガンドの受容体タンパク質クローニング法の強力なツールとして、今後も本方法を活用していきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)
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[Publications] K.Nakagomi, K.Takatsu, S.Takagi, H.Ebisu, Y.Sadakane, N.Fujii, T.Akizawa, T.Tanimura, Y.Hatanaka: "Isolation of cathepsin B inhibitory peptides, Cabin-A1 and-A2, from a tryptic and chymotryptic hydrolysate of human serum albumin"Peptides. 23. 1567-1571 (2002)
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