介護者・要介護者間における前向きなケア循環への転換と促進を図る看護支援の検討
Project/Area Number |
13771464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 奈美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90311406)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 痴呆性高齢者 / 入浴介助 / 介護・看護 / 家族看護 / 家庭看護 |
Research Abstract |
今年度は、以下の3課題について取り組んだ。以下、各課題についての分析状況を示す。 1.入浴介助時の要介護者の行動と介護者の関わり方が介護時間に与える影響についての分析 位置関係や声かけの内容で介護時間が著明に短縮するということはなかった。むしろ、根気良く説明を続けることなどに時間がかかっていた。そのように時間のかかる誘導・見守りのケアと痴呆のステージとの関連が示唆された。アルツハイマー型老年痴呆以外の痴呆でのステージの調査はほとんど行われていないが、今後痴呆のステージとケアの関連をさらに調べる必要がある。(平成14年度第7回日本老年看護学会で発表、投稿修正中) 2.施設介護者の場合と家族介護者の場合の相違・共通点に関する先行研究 施設介護者と家族介護者の関係のあり方についての文献はほとんどなく、施設において家族が介護することは想定されていないようである。今年度は特別養護老人ホームなど10施設の職員に家族と施設とのあり方について聞き取りを行ったが、施設が終の棲家にはなりえない実態があり、高齢者の終末のあり方と家族との関係への新たな対策の必要性が示唆された。 3.訪問看護師による家族看護インターベンションモデルの検討 家族システム論の訪問看護実践への応用可能性を検討している。約2年間にわたる実践活動の事例を分析する準備中である。家族と看護師の関係性の変化を分析し、客観的な指標との関連性を事例ごとに示す方法を理論・統計の側面から検討するため、来年度以降の主要な研究課題に設定する予定で進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)