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無菌室において造血細胞移植を受けた患者の体験世界に関する記述的研究

Research Project

Project/Area Number 13771482
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 基礎・地域看護学
Research InstitutionGifu College of Nursing

Principal Investigator

松田 光信  岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (90300227)

Project Period (FY) 2001 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords造血細胞移植 / 体験世界 / 看護 / 病いの意味 / ライフヒストリー無菌室 / 解釈 / 語り / 無菌室
Research Abstract

本研究は,造血細胞移植を受けた患者に半構成的インタビューを行い,血液・造血器疾患と診断されて,造血細胞移植を受ける過程における患者のこころのあり様を,記述よって浮き彫りにさせること,そして,造血細胞移植を受ける患者のケアに関する示唆を得ることを目的として行った.本研究のデザインは,現象学的アプローチを用いた質的記述的研究とした.
最終年度に当たる今年度は,患者への追跡インタビューを行い,語られた内容を解釈そして編集(構成)し,病いのストーリーを完成させた.
結果,造血細胞移植を受ける治療プロセスにおいては,治療そのものが引き起こす心身の苦痛はもとより,薬物の副作用により精神的変調を来たし,精神科的治療を受けなければならないケースもあった.また,患者は,完全寛解を迎えて退院しても,元のような生活に戻るためにかなりの期間を要していた.さらに,患者は,病いの痕跡として就職活動をしても雇用されないこと,著しく変化した容姿では夫から女性としてあるいは家族として受け容れられないこと,そして生殖機能を喪失するということを体験していた.けれども患者は,このような苦難を「是」に変換することにより病いを克服したり,新しい自分を迎え入れていくことが明らかになった.
このように,患者は病いの体験を《新生自己ととの相対と了解》あるいは《試練および喪失の是認と克服》と肯定的に意味づけ,「いま」を生きていることが明らかになった.
以上の結果から引き出された看護実践への示唆は,1.看護実践においては,患者の体験/ストーリーを聴くことが重要である,2.患者が病いと向き合うために,患者グループの活用と患者教育が必要である,3.患者と配偶者あるいはその他の家族との関係を維持・向上させるために,家族への教育が必要である,4.患者が治療プロセスにおける心身の苦痛を乗り越えるためには,看護師による高度なケアリング技術が必要である,5.入院中のみならず,退院後の不安定な健康状態の時期を克服するために,看護師によるコンサルテーションが必要である,という5つであった.

Report

(2 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • 2001 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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