高級並列言語の様々な安全性を保証するプログラム進化支援つき汎用型システムの研究
Project/Area Number |
13780203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Kyoto University (2002) The University of Tokyo (2001) |
Principal Investigator |
五十嵐 淳 京都大学, 情報学研究科, 講師 (40323456)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 型システム / 並行プログラム / 安全性 / Java / 多相性 / 資源使用解析 / generics / プログラム進化 |
Research Abstract |
ここ数年のインターネットおよびWorld Wide Web(WWW)の普及,また並列計算機の普及に伴い分散/並列環境上でのプログラミング技術が注目を集めている。本研究では,分散/並列プログラミングにおける様々な安全性(デッドロック/競合状態が起きないこと,計算資源が正しく使われること)を保証するための統一的な枠組みを構築することを目的としている.本年度の研究成果は以下の通り. 1.オブジェクト指向言語の再利用性を安全に高めるための言語機構の考案. 近年,Javaなどで書かれたオブジェクト指向プログラムの汎用性を高めるための言語機構として,汎用クラス(generics)という,クラス定義中の型情報をパラメータ化できる機構が実用化されつつある.これにより,リスト・木などの汎用データ構造の記述において再利用性が高められることが知られている.しかし,従来のオブジェクト指向言語に備わっていた型に基づく再利用の機構である部分型との統合についてはあまり研究されてこなかった.本年度の研究では汎用クラスのための新しい部分型の機構を提案した.具体的には,核言語とその型システム・意味論を形式化し,提案する機構が型安全であることを証明した.これにより,プログラムの汎用性・再利用性がさらに高まり,従来のプログラムを汎用クラスを使って書き換える際に生じがちであった,型の制限による困難も緩和されると考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)