Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
本研究では,一斉授業での利用を想定した電子黒板と電子ノートシステムへの要求分析を行い,特に重要なシステム形態として,同一教室内での一斉授業用のシステムと,遠隔地で一斉授業に参加するためのシステムの二種類を取り上げ,設計,試作,評価を行った. 前者は,教師が電子黒板に書いた板書情報を生徒の端末に送信し電子ノート上に貼り付けることができる機能,電子ノート上に書いた筆記情報を電子黒板に送信し表示を可能にする機能を特徴としたシステムである.また,筆記情報だけでなく,電子黒板上に表示し操作することが可能な,対話的な振る舞いをする電子教材を含めて,電子黒板と電子ノート間で送受信を可能とすることで,より効果的な授業を行う可能性を広げることを試みた.後者は,教室で行われている授業に遠隔地から参加できるようにするために,教室での先生の立ち位置と電子黒板への入力を遠隔地の生徒側端末に送信し,先生の姿と電子黒板への板書を再現する機能,遠隔地の生徒が教室内の電子黒板への板書を可能とする機能を特徴とするシステムである. 両者の試作によって,情報交換・共有機構を有する電子黒板と電子ノートシステムの実現性を示した.また,評価から,両者が特徴とする機能の有効性を示すことができた. また,電子ノートに関する要素研究として,ペンとマウスを平行して使用できる機構の設計と試作を行い,あらたなペン入力デバイスの利用法を提案した.さらに,電子黒板と電子ノートに関する要素研究として,ペン入力指向の図形整形インタフェースの図形教育ソフトへの実装を通して,新たな電子黒板を用いた図形の性質を教える授業形態を提案した.
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