産業プラント保全における調整型技能作業に関するヒューマンファクター研究-作業効率向上およびヒューマンエラー防止に向けて-
Project/Area Number |
13780372
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鳥居塚 崇 金沢工業大学, 工学部, 講師 (00308587)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 産業プラント / 保全作業 / ヒューマンファクター / 調整型技能作業 / 人間の内在基準 / 認知行動モデル / 作業効率向上 / ヒューマンエラー防止 / 調整作業 / 技能 / プラント保全 / 認知行動 / 人的特性 / 行動形成因子 / 性格 / マン・マシン・インタフェース |
Research Abstract |
産業プラントの保全作業におけるヒューマン・ファクター研究が、保全エラー防止や作業効率向上の観点から望まれていたが、本研究ではとくに保全における「調整型技能作業」の人的特性を明らかにし、作業を効果的に遂行するための対策指針を得た。調整型技能作業は、いわゆる職人ワザと呼ばれる作業であるが、人間をシステム的に捉えると、入出力に分けて考えると考えやすい。調整型技能作業は、入力側にも出力側にも「ヨミ」の技能が必要となる作業である。 出力側の「ヨミ」については、「力」の出力を例にとり検討した。その結果、人間が力を出力する際には人間の内在基準に基づいていることが明らかとなった。具体的には弱い力の場合には出力したい力に対して出力する力は対数比例関係に、強い力の場合には出力したい力に対して出力する力は線形比例関係にあることが判った。この内在基準を踏まえた指示(誘導)や練習を行うと、作業効率上極めて効果的であることが判った。 出力側については、幾つかのプラントや工場を訪問し、その認知行動モデルを作成した。図は紙幅の関係上掲載できないが、行動モデルにおける各項目について検討すれば、出力側の「ヨミ」を支援することができると思われた。 最後に、プラント保全における人間行動形成因子を基に、調整型技能作業(入出力双方について)における行動形成因子、およびその構造を明らかにした。この知見は作業環境改善等に役立つと思われる。 以上、産業プラント保全における調整型技能作業に限定して、そのヒューマン・ファクターおよび人的特性について検討し、その知見に基づき、エラー防止や作業効率向上のための対策指針を提言することができた。 以上、699字
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)