14-3-3σによる上皮細胞の最終分化、G2/M期調節機構の解明
Project/Area Number |
13780510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大場 基 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 助手 (70297018)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | PKC / 14-3-3 / 老化 / 細胞周期 / ケラチノサイト / CDK / アポトーシス |
Research Abstract |
重層扁平上皮を構成する主要な細胞ケラチノサイトを用いて、上皮特異的プロテインキナーゼC : PKCηとその結合蛋白質14-3-3σの増殖阻害、老化誘導作用機構の解明を進めた。 PKCηは、CbK2/CyclinE/p21と相互作用し、G1期停止を誘導する。 1)PKCη/CDK2/CyclinE複合体のアダプター蛋白質として、14-3-3ζ及び14-3-3σを同定した。 2)14-3-3ζがPKCα,PKCδ,PKCζとも相互作用するのに対して、14-3-3σはPKCη特異的に結合した。またその結合部位は、PKCηC末端領域であった。 3)14-3-3σとPKcηCDK2/CyclinEとの結合は、試験管内で再構成された。 4)14-3-3σはPKCηと同様、表皮有棘層、顆粒層に限局して発現する。細胞内ではPKCηと同様、核周辺部に存在した。しかし、ケラチノサイトの分化に伴い、14-3-3σは核移行した。局在変化は、14-3-3のリン酸化レベルに依存していることが示された。 5)14-3-3σの核移行に伴い、細胞は老化様形態を示し、老化マーカー:senescence assooiated β-galactosidase活性(SA-β-gal)が誘導された。 また上記以外の研究成果として、PKCηが紫外線誘導性アポトーシスの誘導を抑制することを見いだした。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)