ほ乳類ポリコーム蛋白複合体の分離・同定及びその生物学的機能解析
Project/Area Number |
13780558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石原 浩人 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10325160)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ポリコーム遺伝子群 / 蛋白質複合体 / リンパ球初期分化 / 転写制御 / クロマチン / 発がん |
Research Abstract |
ポリコームグループ(PcG)遺伝子群はショウジョウバエにおいて最初に同定され,ホメオボックス遺伝子の転写抑制因子として報告されている.PcG遺伝子産物は核内で複合体を形成し,Ubxなどのターゲット遺伝子の遺伝子座をヘテロクロマチン構造に変換し,初期発生に関与するホメオボックス遺伝子活性を抑制するとされる.核内でこれらの遺伝子群産物がどの様な複合体を形成し,クロマチン構造を変化させているのか未だに解明されていない領域は多い.私は,今までPcGの生物学的機能解析を、リンパ球の発生・分化、及び細胞のがん化などの局面で検討してきた。これらの解析に際して最も基礎的な情報であるPcG蛋白質複合体の単離・精製、構成サブユニットの解析が必須である。最近、ハーバード大学との共同研究により、核内の巨大なポリコーム蛋白質複合体の精製に成功した。このクラスIIポリコーム蛋白質複合体のバランス制御機構の破綻が、多くの生物機能破綻の原因であると予想される。つまり、核内のポリコーム蛋白質複合体の不安定化・制御機構破綻が継続すると、細胞の異常を引き起こすことが分かった。この複合体の不安定化による転写抑制機構の破綻が、癌化や免疫不全の原因の一つと考えられる。現在、ポリコーム蛋白質複合体の構成蛋白質の解析を行っている。蛋白質複合体の構成成分は、哺乳類とハエで共通のものも有るが、哺乳類特有のものもいくつか存在していることが分かってきた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)
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[Publications] Miyazaki, K., Inoue, H., Onai, H., Ishihara, H., Kanno, M.: "Chemokine-mediated thymopoiesis is regulated by a mammalian Polycomb group gene, mel-18"Immunol Lett.. 80. 139-143 (2002)