ラッフル膜形成に関わるWAVEの機能制御機構の解析
Project/Area Number |
13780568
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三木 裕明 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80302602)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | WAVE / IRSp53 / Eps8 / Rac / SF3a複合体 / 質量分析 / WASP / Arp2 / 3複合体 / N1E-115 |
Research Abstract |
WAVE2に特異的に結合する因子として見付けたIRSp53の結合蛋白解析を行った。Sラベルした細胞溶解物を用いた解析からいくつかの結合蛋白の存在が示唆されていたが、その解析をスケールアップして質量分析によって主要な結合蛋白を同定した。NIH3T3細胞溶解物からはEps8と呼ばれる蛋白が同定された。これは細胞内においてAbil、Sos、PI3キナーゼなどと複合体を作り、WAVEファミリーの上流に位置するRacを活性化することが報告されている。IRSp53とEps8を共発現すると、Racの活性化が顕著に促進された。つまり、IRSp53はEps8と結合することによってRacを制御する機能も持っていることが明らかとなった。IRSp53がRacの直接の下流にも位置することを考えると、Racの機能制御において自己促進的なフィードバックループが存在していることを示唆しており、非常に興味深い。また、上述したIRSp53の結合蛋白解析でNIH3T3やN1E-115細胞溶解物から最も主要なものとして約120kDa、60kDaの蛋白が見付かっていたが、これらはSF3a複合体の2つのサブユニットであった。SF3a複合体はRNAスプライシング反応に関わる蛋白複合体であり、その3つのサブユニットSF3a60、SF3a66、SF3a120はそれぞれ酵母から保存されている。IRSp53は神経芽細胞腫に発現させると神経突起形成などの顕著な形態変化を誘導する。SF3a複合体の各サブユニットを発現させたところ、SF3a120は予想通りに核内に集積したが、SF3a60とSF3a66は細胞質に存在した。しかも、SF3a66の発現はIRSp53と同様の神経突起形成などの形態変化を誘導し、内在性のSF3a66が細胞質に存在することを示す免疫染色データも得られている。つまり、従来核内でのRNAスプライシング反応に(のみ)関わると考えられてきたSF3a複合体が、全く異なる細胞機能に関与している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Publications] Suetsugu, S., Hattori, M., Miki, H., Tezuka, T., Yamamoto, T., Mikoshiba, K., Takenawa, T.: "Sustained activation of N-WASP through phosphorylation is essential for neurite extension"Developmental Cell. 3. 645-658 (2002)
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[Publications] Vetterkind, S., Miki, H., Takenawa, T., Klawitz, I., Scheidtmann, KH., Preuss, U.: "The rat homologue of Wiskott-Aldrich syndrome protein (WASP)-interacting protein (WIP) associates with actin filaments, recruits N-WASP from the nucleus, and mediates mobilization of actin from stress fibers in favor of filoDodia formation"Journal of Biological Chemistry. 277. 87-95 (2002)
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