シグナル伝達因子p38MAPキナーゼを介した形態形成調節機構に関する研究
Project/Area Number |
13780589
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
安達 卓 (山田 卓) 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (20221723)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | シグナル伝達 / 形態形成 / 個体発生 |
Research Abstract |
1.TGF-βスーパーファミリーの一員であるDecapentaplegic(Dpp)シグナル伝達経路において、ショウジョウバエの二つのp38 MAPキナーゼ(D-p38aおよびD-p38b)の作用位置を調べるために、Dppシグナル伝達経路上の各因子の恒常的活性化型蛋白質を発現するショウジョウバエ系統においてD-p38a突然変異を導入し、表現型に与える影響を調べた。その結果、D-p38aはD-p38bと異なり、Dppシグナル下流では機能していないことが明らかになった。 2.既に申請者らが示したように、哺乳類の活性化型p38 MAPキナーゼに特異的な抗体が、ウェスタンブロット上で、ショウジョウバエの活性化型p38 MAPキナーゼを特異的に認識できる。しかしながらこの抗体を用いて活性型p38を組織標本上で検出できる条件は現在までに見つかっていない。そこで、ショウジョウバエp38の一つ、D-p38bのアクティベーションループ内にある配列のリン酸化型ペプチドを合成し、ウサギに免疫してポリクローナル抗体を作成した。作成された抗体でペリポディア膜を染色した結果、活性型p38が核に存在することが示された。 3.この抗体により、野生型ショウジョウバエあるいは各種Dppシグナル伝達経路突然変異体の各種組織を染色して、p38 MAPキナーゼ活性化経路が生体内のいつどこで働いているのか、またDppシグナル伝達経路中のどこから派生してきているものかを推定できると考えて実験を継続中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)