ラットOlg遺伝子を利用した、より幼若なグリア前駆細胞の探索
Project/Area Number |
13780602
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北田 容章 京都大学, 医学研究科, 助手 (80324614)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | グリア前駆細胞 / Olig-1 / in situハイブリダイゼーション / 免疫組織化学法 / 免役電顕法 / 免疫電顕法 |
Research Abstract |
この研究は、成ラット脊髄に存在する様々な前駆細胞を可視化し、その能力を見極め、脊髄損傷再生への道を検討することを目的とする。2002年度では以下のことについて扱った。1.olg遺伝子:これまでにin situハイブリダイゼーションによりそのシグナルがオリゴデンドロサイトに陽性であることを確認している。MAGやMBPとの二重染色により比較的成熟した細胞もolig遺伝子を発現していることが明らかとなった。A2B5やNG2といった比較的幼弱な細胞群のマーカーとの二重染色に困難な面があり、現在その解決を図るべく研究を続けている。2.ミエリン関連糖蛋白質(MAG)分子:MAGとS-100蛋白質は、それぞれオリゴデンドロサイト、アストロサイトのマーカーとして用いられてきたが、両方を有する細胞の存在をこれまでに明らかにした。二重免疫電顕法により、両細胞の中間的性格を示す形態の細胞が観察された。現在脊髄内の局在について更なる検討を加えつつ、論文を作成中である。3.中心管周囲上衣細胞:脊髄の上衣細胞が分裂能を有することをこれまでに観察していたが、今回増殖上衣細胞をBrdUで標識しその動態を追跡したところ、多くの細胞が上衣細胞層の外側に移動していることが明らかとなった。更にこの細胞を色素またはアデノウィルスを用いて標識しその後の動態を追跡したところ、2週間でアストロサイトへと分化することをつきとめた。これらについて、現在論文として取りまとめ中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)