Project/Area Number |
13871002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chinese philosophy
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
鶴成 久章 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (20294845)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 明代 / 科挙 / 四書義 / 会試 |
Research Abstract |
本年度は、まず前年度に発表した論文の関連で、士大夫の科挙受験対策、すなわちその学習過程について若干の考察をまとめ、「明代の受験事情--張文麟の事例を中心に--」(西日本中国社会史研究会2002年7月於九州大学東洋史研究室)という題目で口頭による発表を行った。しかしながら、科挙試験の前段階、すなわち童子試の制度やその童子試を受験する以前の学習の実態がよく分からず、課題が残った。 また、明代の科挙で実際にどういう内容が問われたのかということについて、各種「登科録」それに張朝瑞撰『皇明貢挙考』や黄崇蘭撰『明貢挙考略』を活用することで、「四書義」を中心に考察を行った。会試は88科分、郷試についてはのべ595科分の調査を行い、幾つかの重要な問題を抽出することができた。これは、日本中国学会第54回大会において、「明代会試における四書義の出題について」という題目で口頭発表した。そして、その後この発表内容をさらに補足し、「明代科挙における四書義の出題について」という題目で論文を執筆した。 さらに、本研究の主要な目的である「四書義」「五経義」の答案分析と明代科挙資料を精査する作業についても継続して行った。これらはまだ論文として発表するレベルの研究には至っていないが、明代の科挙制度に思想史的な考察を行うことについての今後の見通しが立ってきた。 なお、本年度は、上海図書館、南京図書館、北京図書館等で文献調査を行い、明代科挙資料について種々有益な知見が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)