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ツル植物のSkototropismと大気の水分環境要因との関係

Research Project

Project/Area Number 13874106
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

古川 昭雄  奈良女子大学, 共生科学研究センター, 教授 (10124356)

Project Period (FY) 2001 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords水分供給 / 水蒸気飽差 / 不定根
Research Abstract

高等植物は光を求めて成長すると考えるのが一般的である。しかし,ある種のツル植物は光の当たらない暗い場所へと伸長成長している事実を発見した。このような現象は熱帯のツル植物で一例が報告されているに過ぎず(Strong and Ray,1975),どのような性質を有するツル植物がskototropismを示すのか,水分環境要因との関連はあるのか等,不明な点が多い。そこで,本研究では,明るい場所に生育するツル植物の1種であるヘクソカヅラの成長に及ぼす光・水分環境要因の影響を解明する研究を行った。
ツル植物の成長実験のために,長さ2m,幅1m,高さ50cmの人工気象室を作成した。人工気象室内を仕切り,明区と暗区,加湿区と除湿区を設置した。植物の栽培は,深さ20cmの木枠を作り,中にバーミキュライトを入れて行った。光照射は,110W蛍光灯12灯によって行い,150μmolm^<-2>s^<-1>の光量子密度を得た.日長は14時間(明),10時間(暗)とした。温度制御(27±3℃)は,電熱器による加温,ラジエーターに冷水を循環させることによる冷却を行って制御した。湿度調節(加湿区で80%,除湿区で40%)は,加湿には水蒸気を発生させることにより,除湿にはシリカゲルを用いることにより行った。
予備実験の結果では,暗所の加湿区に向かって多くの個体がツルを伸ばしたが,再度実験を行った結果,明所よりも暗所に向かってツルを伸ばすことは同じであったが,暗所の除湿区と加湿区との間に違いが見られず,skototropismが湿度に対する感受性によるのではないかという仮説を立証することはできなかった。当初予想された結果とは異なったが,実験に用いたヘクソカヅラは,葡匐しているときには節から多くの不定根を形成し,植物体本体の水分供給に寄与していることが明らかになった。さらに,よじ登り型のツル植物であるにも係わらず,水分と土があれば直ぐに不定根を形成することが分かった。

Report

(2 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • 2001 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Okui, T., S.Nohara, A.Hurukawa: "The role of adventitious roots in supplying water to Ipomoea pes-caprae"Tropics. 12(印刷中). (2003)

    • Related Report
      2002 Annual Research Report

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Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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