Ni基超合金へのTCP相による耐酸化・拡散バリヤー層の形成
Project/Area Number |
13875135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Material processing/treatments
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
成田 敏夫 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60001252)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | Ni基超合金 / コーティング / Ni_2Al_3 / Cr相 / 高温酸化 / 拡散バリヤー / Re基合金 / Ni-Cr-W合金 |
Research Abstract |
Ni基超合金はジェットエンジン、ガスタービンの翼材として使用されているが、燃焼ガス温度の上昇とともに、厳しい高温腐食にさらされており、耐高温酸化性に優れたコーティング皮膜の開発が望まれている。 本研究では、Ni基超合金に含まれているMo,W,Ta等の高融点金属とCr,Ni,Alからなる金属間化合物の二段プロセスにより製膜し、反応拡散挙動と熱サイクル酸化試験から、拡散バリヤーの候補合金について研究を進めた。得られた結果は、以下のように要約される。 Ni-40Cr合金とNi-40Cr-1W合金を用意し、まず、厚さ約10ミクロンのNiをめっきした。続いて、高活量Al蒸気拡散を850℃、5時間の条件で行った。その結果、Ni_2Al_3の外層とAlを多量に含むNi-Cr-Al合金が内層として形成した。この合金を1100℃、大気中で酸化すると、外層はNiAl層に、内層はNiを含むCr層に変化した。このCrへはAlの溶解度は0.3原子%であり、Alの拡散バリヤーとして機能することを明らかにした。一方、Ni-40Cr-1W合金に同様の皮膜を形成した後、酸化した。その結果、Ni-40Crと類似の皮膜層が形成したが、Cr層のAl濃度は0.1%程度と大変低く、Wの添加はより優れた拡散バリヤー能を有することを確認した。 これらの結果から、研究目的で提案したように、Reを代替する新しい拡散バリヤー層を提案することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
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