蛋白質の細胞内局在化における新規リン脂質結合ドメインの役割
Project/Area Number |
13877019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
住本 英樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30179303)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 蛋白質 / PB2ドメイン / ホスホイノシチド / 小胞輸送 / SH3ドメイン |
Research Abstract |
私共は、SH3ドメインをもつオキシダーゼ特異的シグナル伝達蛋白質P47^<phox>とp40^<phox>(肩文字のphoxはphagocyte oxidaseを意味する)のN末領域が、出芽酵母の極性決定を担うシグナル伝達蛋白質Bem1pの一部と相同性をもつことに見い出し、PB2(Phox and Bem2)ドメインと命名していたが、P47^<phox>のPB2ドメインがリン脂質結合能(Pl(3)P, Pl(3,4)P2等のphosphoinositidesに特異的)をもち、細胞刺激時のp47^<phox>の膜移行とオキシダーゼ活性化に必須であることを明らかにした。このように、P47^<phox>が膜移行してオキシダーゼを活性化するためには「SH3を介したp22^<phox>(膜蛋白質: b_<558>の小サブユニット)との結合に加えて「PB2ドメインによる膜リン脂質との結合」も必要なわけである。またp47^<phox>のPB2ドメインの3次構造決定にも成功するとともに、PB2ドメインのphosphoinositides結合能がSH3ドメインとの分子内結合により負に制御されていることを見い出した。一方、P40^<phox>のPB2ドメインは、phosphoinositidesの中でもPl(3)Pに特異的に結合し、細胞内に発現させるとearly endosomeに局在することを明らかにした。さらに、他のendosomeの蛋白質であるVam7やsorting nexin3のPB2ドメインもPl(3)Pに特異的に結合することも示し、PB2ドメインがearly endosomeへの局在に重要なドメインであることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)