心筋細胞・細胞外基質間相互作用に着目した心筋症メカニズムの解明
Project/Area Number |
13877035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河口 直正 大阪大学, 医学部, 助手 (70224748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 芳樹 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (00243220)
松浦 成昭 大阪大学, 医学部, 教授 (70190402)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 心筋症 / インテグリン / 接着分子 / 基底膜 / IV型コラーゲン / パールカン / FAK / ディストログリカン |
Research Abstract |
ヒト心筋症のモデル動物である遺伝性心筋症ハムスターBIO-14.6を用いて心筋細胞・細胞外基質間接着分子であるインテグリンとインテグリンを介したシグナル伝達に関与するfocal adhesion kinase(FAK)およびインテグリンのリガンドである細胞外基質のラミニンおよび基底膜成分のIV型コラーゲン、パールカンの発現量について免疫組織学的および生化学的に検討し、細胞・細胞外基質間の相互作用が心筋症の進展過程(特に心肥大、心機能不全)に関与していることを明らかにする目的で研究を行った。 1、ラミニン、IV型コラーゲン、パールカンの変化について免疫組織学的手法により経時的に検討した結果、ラミニンについては変化を認めなかった。IV型コラーゲンは、生後30日,120日、210日では健常ハムスターと比較して有意な変化は見られなかったが、生後310日の心不全期では有意な減少が見られた。パールカンは、生後120日の線維化期、生後210日の心肥大期において心筋細胞間質や心筋細胞内のT細管部分に増加を認めた。さらに、生後310日の心不全期においては心筋細胞間質の増加と心筋細胞内の異常な沈着が見られた。 2、ウエスタンブロット法を用いて心筋症ハムスターにおけるインテグリン、FAK、リン酸化FAKのタンパク質の発現量について検討した結果、FAKは経時的に減少傾向が認められたがインテグリンとリン酸化FAKにおいては有意な変化を認めなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)