Project/Area Number |
13877048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
齊藤 隆 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50205655)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 免疫シナプス / Cbp / EBP50 / raft / ERM / 細胞骨格 / T細胞活性化 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
免疫応答は、T細胞が抗原提示細胞(APC)上の抗原ペプチド・MHC複合体をT細胞レセプター(TCR)によって認識することによって始まる。T-APCとのインターフェイスでは、中心にTCR複合体等が、辺縁にLFA1等が取り囲む免疫シナプスが形成され、raftも中心部に凝集し、シグナル伝達分子をリクルートして活性化シグナルを伝達する。免疫シナプスの形成制御機構を解析する目的で、raftに局在する分子Cbpに会合する分子の同定・解析を行った。CbpはCsk会合分子としてクローニングされたが、酵母2ハイブリッドによりCbp結合蛋白としてEBP50をクローニングした。In vitro会合実験および細胞内遺伝子導入によって、EBP50はN末でCbpと、C末でERMと会合することが判明した。蛍光ブリーチング法を用いて、Cbpを強発現させてCbp-EBP50結合を強めると、細胞膜上でのraftのmobilityが減少する事が解り、raft凝集の調節に関与することが示唆された。そこでスーパー抗原を用いて、免疫シナプス形成におけるCbp-EBP50-ERMシステムの役割を調べた。Cbp発現によってシナプス形成は強く抑制されたが、EBP50と会合できない変異Cbpには抑制活性がなかった。Jurkat細胞ではCbpはリン酸化されているが、TCR刺激によって脱リン酸化され、それに伴ってCbp-EBP50の結合が解離することを見出した。実際、TCR刺激によるIL-2の産生は、Cbp発現で抑制されたが、変異Cbpでは抑制されなかった。これらから、Cbp-EBP50-ERM会合は、raftを細胞骨格にアンカーさせ膜状のmobilityを低くしているが、TCR刺激によってCbp/EBP50/ERMが解離し、それによってraft凝集・免疫シナプス形成が誘導されやすくなることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)