抗原提示能(ワクチン)細胞リソースとしての肺胞マクロファージ細胞融合の基礎的評価
Project/Area Number |
13877090
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
貫和 敏博 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40129036)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 利明 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10280926)
西條 康夫 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10270828)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 樹状細胞 / マクロファージ / 融合細胞ワクチン / 癌免疫療法 / 癌 / 免疫学 / 肺癌 / トランスレーリョナル リサーチ / 腫瘍免疫 / 細胞融合 / 腫瘍抗原 / 腫瘍ワクチン / allogenic |
Research Abstract |
抗原提示細胞と癌細胞との融合細胞を用いた癌免疫療法について、(1)融合細胞の効率の良い作成方法の確立、(2)抗原提示細胞として樹状細胞(DCs)とマクロファージ(MΦ)を用いた際の抗腫瘍効果について、さらに(3)抗原提示細胞としてsyngeneicとallogeneicの系における抗腫瘍効果について比較検討した。まず、融合細胞の作成方法としてポリエチレングリコールを用いる方法と電気融合法の両者でどちらの方法でも、約20〜30%の効率で作成することができた。また、融合細胞では癌細胞表面分子と抗原提示細胞の表面分子の両者の分子を発現することを確認できた。続いてin vivoの実験として、マウス大腸癌株C26を用い、syngeneic (Balb/c)とallogeneic (C57/BL6)のマウス骨髄由来DCsおよび腹腔MΦと電気融合させ、皮下にC26(5x10^5個)を接種したマウスに、3日目と10日目に融合細胞ワクチンを照射後に腹腔投与し、腫瘍の増殖抑制効果を検討した。その結果、PBS対照と比べた接種21日後の皮下腫瘍体積では(1)C26とallogeneic DCsの融合細胞ワクチン効果は64%の増殖抑制と最も強く(2)次にallogeneic MΦを用いた融合細胞ワクチンでは52%の抑制効果を示した。これに対し、(3)syngeneic DCsを使用した場合は42%、(4)syngeneic MΦを使用した場合は38%の抑制効果を示したのみであった。免疫後のマウス脾細胞からは同様の順の強さで癌細胞を殺傷するような細胞傷害性細胞を誘導することができた。本研究をもとに、更に強い抗腫瘍免疫効果を惹起できるように、サイトカイン遺伝子導入癌細胞(IL-12等)とDCsの融合細胞ワクチンを作成し評価する新たな研究課題を追求する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(13 results)