Project/Area Number |
13877092
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
畑 裕 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80313237)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 利彦 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80323707)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 肺胞上皮細胞 / 細胞接着 / 細胞間基質 / 接着因子 / カドヘリン / 細胞膜裏打ち蛋白質 / PDZ領域 / カテニン |
Research Abstract |
肺胞上皮細胞を試験管内で培養すると、時間と共に、II型上皮細胞がI型上皮細胞に変移する。生体内でも肺が傷害を受け、回復する際には、II型上皮細胞からI型上皮細胞への変移がおこると考えられている。したがって、肺胞上皮細胞の変移の分子機構を解明することは臨床的にも重要と考えられる。肺胞上皮細胞の変移は、細胞密度や培養するプレートが細胞間基質によりコートされているか否かに影響される。このことは、II型上皮細胞からI型上皮細胞への変移が、細胞間の相互作用や、細胞間基質への接着によって制御されていることを示唆している。そこで、私どもは、肺胞上皮細胞の変移の分子機構を解明するに当たり、とくに細胞表面の接着分子に着目した。今年度は、イムノグロブリンスーパーファミリーに属するRAGEという膜貫通型蛋白質に着目して研究を推進し、以下のことを明らかにした。RAGEはイムノグロブリンルーブを2つもつがホモフィリックな接着能はなく、肺ではI型上皮細胞の基底膜面に特異的に発現している。肺胞上皮の培養系では、I型上皮細胞への変移に伴って発現する。肺の発生においても、I型上皮細胞が出現する胎生19日目から発現を認め、それ以前には発現が確認されない。以上の知見を踏まえて、RAGEが発現し細胞間基質と接着することが、II型上皮細胞からI型上皮細胞への変移に重要であるという仮説をたて、現在、検証を進めている。また、RAGEと細胞間基質との接着を阻害することにより、I型上皮細胞にどのような変化が生じるかを解明しようとしている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)