Project/Area Number |
13877128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
玉井 克人 弘前大学, 医学部, 助教授 (20236730)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ES細胞 / 骨髄細胞 / 線維芽細胞 / 転写因子 / SCIDマウス |
Research Abstract |
研究目的:ES細胞は種々の臓器へと分化可能な多機能幹細胞で、臓器再生医学として将来の臨床応用が期待されている。その一方で、受精卵から樹立されるES細胞の扱いは、倫理面で慎重に検討されるべき内容を多く含んでいる。本研究は、転写因子発現を制御することにより、線維芽細胞や骨髄細胞を表皮細胞に形質転換し、これを臨床に応用する事を目的とする。 研究成果:本年度は、種々の組織に形質転換することが知られている骨髄間葉系細胞を用いて表皮への形質転換を試みた。具体的には、雄SCIDマウス骨髄間葉系細胞を、雌SCIDマウス胎児皮膚線維芽細胞と共に培養し、胎児皮膚線維芽細胞由来の増殖因子が骨髄細胞を表皮へ形質転換する可能性について検討した。その結果、供培養した系でのみ、フィーダーの線維芽細胞の上に小型円形で葡萄の房状に連なった細胞群(小円形接着細胞)が出現し、極めてゆっくり分裂・増殖を示した。これを雌SCIDマウスの背部に移植し、雄SCIDマウス骨髄培養細胞由来表皮細胞がキメラ状態で生着しているかどうかを現在FISH法にて検討中である。 今後、この骨髄由来細胞が表皮細胞に形質転換することを確認した後、骨髄細胞と小円形付着細胞との転写因子のプロファイルをmRNAサブトラクション法にて比較検討し、誘導された転写因子群を用いて線維芽細胞の表皮細胞への形質転換を検討する予定である。
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