Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
Costimulatory molecule であるCD40, CD80, CD86が種々の免疫反応において重要な働きをしていることがこれまで明らかにされてきている。このうちCD40はCD40L(legand)との相互作用によって免疫反応に影響を及ぼすことが示されてきた。CD40は多くの免疫担当細胞に発現していることが知られていたが、CD40Lは活性化T細胞に発現されるとされていた。しかし、近年CD40Lはそれ以外にB細胞,好酸球、好塩基球、マクロファージにも発現することが明らかにされてきた。我々も樹状細胞(DC)に含まれる、皮膚の表皮に存在するランゲルハンス細胞(LC)が培養によって表面にCD40Lを発現し、従って培養LC(c-LC)はその表面にCD40とCD40Lを発現することを明らかにした。同一細胞上に発現するCD40とCD40Lがどのような意義を有しているかについての報告はこれまでみられない。そこでマウスLCを95%以上の純度で採取し、CD40, CD40Lの関連について検討を加えた。その結果以下のことが明らかになった。1)CD40Lはfresh LCでは細胞質に存在し、cLCでは膜表面に発現する,2)CD40LのLCで発現及びsoluble CD40LがLCの培養液中に存在することをウエスタンブロッティングで証明した.3)この培養液中のsCD40Lはマクロファージcell liveであるJ774.1におけるCD86の発現亢進を誘導した。一方、抗CD40L抗体をLCに加えたところLCにおけるCD80の発現抑制とMLRの反応の抑制がみられ、この反応は抗CD40抗体添加によって回復した。また抗CD40抗体はLCからのIL-6, IL-12, p40産生を増強し、抗CD40L抗体添加はこの反応を増強した。このようにCD40, CD40Lは発現している細胞の免疫反応をmodulateしているものと考えられた。
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