脂肪細胞数を減少させ肥満を改善する遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
13877174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅野 知一郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 啓 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
穴井 元暢 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
片桐 秀樹 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
阿部 美穂 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
藤城 緑 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 肥満 / 脂肪細胞 / インスリン抵抗性 / アデノウイルス |
Research Abstract |
近年、肥満が深刻な社会問題として取り上げられている。そこで、脂肪細胞数を適切なレベルに減少させることができれば、一時的な肥満の改善のみならず、肥満しやすい体質の改善にも有効と考えられよう。我々は、aP2遺伝子やPAI-1遺伝子のプロモーターの下流にジフテリア毒素をコードするcDNAを組み込み、これを発現するアデノウイルスを作製した。この発現はジフテリア毒素に対する抗体を用いることで確認された。アデノウイルスの系を3T3-L1脂肪細胞に感染させ、ジフテリア毒素を発現させることで、3T3-L1脂肪細胞が死滅することも確認された。従って、このアデノウイルスによって脂肪細胞数を減少させることは可能と考えられた。現在、このウイルスを肥満モデル動物に、経静脈的にもしくは脂肪組織に直接注入し、脂肪細胞に特異的にジフテリア毒素を発現させ、その脂肪細胞を死滅させる条件を検討している段階である。少なくとも局所に注入すると、その部位の脂防組織の減少を生ずることは確認された。また、周囲の皮膚組織や筋肉組織には影響が及ばないようである。この治擦方法をさらに推し進め、局所の脂肪組織の減少に加え、インスリン感受性の改善作用が引き起こされるかを検討したい。また、その場合、脂肪細胞より分泌されるPAI-1やadiptinが低下するか、検討したい。最終的には、耐糖能や動脈硬化の進展がどのように改善されるかを詳細に検討して、この遺伝子治療が人間にも応用できるものであるかを明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)