Project/Area Number |
13877188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70190999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 徹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30304801)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 肝再生 / 肝切除術 / cDNAマイクロアレイ / マウス |
Research Abstract |
【方法】1.マウス肝切除モデル: C57BL6マウス(6週齢、雄生)に対し、エーテル麻酔下でHiggins & Anderson法による2/3肝切除術を行った。2.遺伝子発現の比較: A.正常群(麻酔・手術とも非施行)、B-1.対照群(麻酔・開腹術のみ施行)、B-1.実験群(麻酔・肝切除術施行)に分け、各群3頭ずつ肝臓、膵臓、血清をサンプリングし、遺伝子発現を比較した。B-1、-2については手術後2時間後、6時間後、1日後、3日後、7日後においてサンプリングを行った。遺伝子解析には約1,000種類の遺伝子が搭載されたマウスcDNAマイクロアレイを用いて解析した。 【結果】肝切除後の再生率は3日後で正常肝臓の60〜70%、7日後で正常肝臓の80%前後であった。現在、各時期におけるサンプリング、マイクロアレイによるデータ蓄積が終了し、肝臓について解析を行っている段階である。肝臓における解析:手術の侵襲に伴いIL-6などの炎症性サイトカインの上昇が見られるが、これらサイトカインはB-1、-2では肝切除2時間後に最も強い発現を示していた。また、手術侵襲を反映してB-2の方がより強い発現であった。肝再生関連遺伝子HGFはB-2で6時間後にピークとなる発現を示し、3日後ではB-1と同程度の発現となっていた。逆にTGF-βはB-2において1日後から発現亢進し3日後がピークとなっていた。現在、このように肝再生開始時期および停止時期に発現変化を呈する遺伝子の選択を行っている。膵臓における解析:肝臓における解析結果と関連のある遺伝子変化は現在のところ確認できていないが、肝臓における解析の進行に伴い、肝再生におけるremote organとしての膵臓の役割も明らかになると考えている。血清における解析:今後、肝・膵臓の解析において肝再生と関連が明らかになった遺伝子のタンパクレベルでの発現を調べる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)