新規シャペロン誘導剤の肝虚血耐性獲得への応用に関する研究
Project/Area Number |
13877202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 雄造 京都大学, 医学研究科, 講師 (70281730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 成尚 京都大学, 医学研究科, 助手 (30253298)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 肝虚血耐性 / シャペロン / HO-1 / PDTC / ストレス蛋白 / 肝微小循環 / ストレス応答 / 肝臓外科 |
Research Abstract |
Wistar系ラットにPDTC(0〜200mg/kgBW)を筋肉内投与し、肝でのHO-1発現とその肝保護効果につき検討した。PDTC投与後の肝組織中HO-1mRNA発現は、投与後6時間目に最高となり24時間後までに消失(RT-PCR法)し、蛋白発現量は投与後24時間目に最高値を示し以後減弱した。また、HO-1発現量はPDTCに対して用量依存的に増強した(Western-blot法)。さらに免疫組織染色により、PDTC低用量(100mg/kgBW未満)では、HO-1はグリソン鞘周囲のKuppfer細胞にのみ誘導され、高用量(100〜200mg/kgBW)ではさらに中心静脈周囲の肝細胞にも誘導されることが判明した。 続いて、PDTC投与36時間後の70%部分肝阻血(60分間)再潅流モデルにおいて、誘導されたHO-1の効果を検討した。再潅流6時間後の肝逸脱酵素値は、PDTC投与群で非投与群に比して有意に改善(GOT;5773±773vs10015±1165(P<0.05)、GPT;5570±703vs9343±1077(p<0.05)、LDH;9645±2199vs29278±5376(p<0.01))し、肝病理組織像においても、組織壊死、浮腫像の有意な改善を認めた。さらに、全肝阻血30分モデルを用いた生存率解析においても、非投与群:20%に対してPDTC群:100%と著明な改善を認めた。 生体顕微鏡を用いた解析では、PDTC投与群で中心静脈周囲を中心に著明な類洞拡張効果(21.94±1.29vs11.14±0.28μm、p<0.0001)を認め、このことは誘導されたHO-1がHO-CO pathwayを介して類洞拡張効果をもたらし、続く再潅流率の改善が肝虚血再潅流障害の軽減に寄与していることを強く示唆する結果であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)