Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
1.転移性リンパ節および炎症性リンパ節モデルの作成 ウサギのリンパ節を用いて炎症腫脹モデル5例,転移モデル19例を作成し,病理組織学的に検討した結果,炎症性腫脹モデルではリンパ瀘胞の反応性腫大や好酸球の増加などの所見を認めたが,辺縁洞と髄洞は保たれており,ヒトの正常リンパ節と構造上の大きな違いはないことを確認した。 また,ウサギのリンパ節転移モデルをヒトの乳癌腋窩リンパ節転移と病理組織学的に比較した結果,両者とも,辺縁洞と髄洞のリンパ洞より中心性に癌細胞が増殖しており,転移形態はよく近似していることを確認した。 2.新しいリンパ指向性超音波造影剤による転移性リンパ節と炎症性腫脹リンパ節の超音波造影効果の比較 造影剤は注入部より速やかにリンパ管に沿って腫大リンパ節へ流入する様子が黒色色素により肉眼的に,さらに高解像カメラでも動的状態としてVTRで観察できた。 造影剤注入後,リンパ節のエコー輝度を5分間連続的に観察した結果,リンパ節炎症性腫脹モデルでは,造影前に比べて,造影開始30秒後から有意なエコー輝度の上昇を認めた。 一方,リンパ節転移モデルでは,その転移の程度によりエコー輝度の上昇はさまざまであったが,造影開始30秒後から有意なエコー輝度の上昇を認めた。 また,リンパ節の造影パターンを造影のされ方により,spotty, linear, radial, ring-shaped, homogeneousと分類し,spotty, linear, radial, ring-shapedを転移あり,homogeneousを転移なしとして病理所見と対比すると,false positiveは1例あるが,false negativeはなく,sensitivity 100%, specificity 80.0%, accuracy 95.8%となり,有意な相関を得た(P<0.0001)。
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