着床期子宮内膜に対する遺伝子導入法の確立と着床不全モデルの確立
Project/Area Number |
13877273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東 千尋 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (20151061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井阪 茂之 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
竹村 昌彦 大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (50294062)
下屋 浩一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40291950)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | NFkB / 着床 / 遺伝子導入 / HVJリポオーム |
Research Abstract |
1)これまで着床期にはLIF(Leukemia inhibitory factor)やIL-1、HB-EGF等のサイトカイン、細胞増殖因子やプロスタグランジン合成酵素等様々な物質の関与が指摘されてきたが、これらの相互関係はいまだ明らかではない。これらほとんどの遺伝子の上流には核内転写因子NFkBの結合部位が存在することから、我々はNFkBが着床を制御する因子であるかどうかの検討を行った。非妊娠、交配後1-7日目までのマウス子宮内でのNFkB活性の推移をゲルシフト法にて検討し、着床期である交配後4-6日目にその活性が上昇していることを確認した。また免疫染色によりその局在を確認した。今年度は2量体であるNFkBの構成を検討するため、スーパーシフト法を行う予定である。 2)着床現象は生体内における一過性の現象であり、そのメカニズムの解明には一過性の遺伝子導入系の開発は有効な手段と考え、HVJリポソームを用いた一過性遺伝子導入系の開発を行った。HVJリポソームを子宮腔内に導入したマウスを交配させ、HVJリポソームが着床、妊娠維持を阻害しないことを確認した上でHVJリポソームに封入したβ-galaclosidase強制発現plasmidまたはLuciferase強制発現plasmidをマウスの子宮腔内に導入し導入遺伝子の発現部位と発現期間、発現強度について検討を行った。その結果、導入した遺伝子は子宮内膜腺上皮に局在し、導入24時間後に発現のピークをむかえ導入72時間後には発現が消失した。今年度は発現期間を延長させるための検討と、1)での結果をふまえNFkBのdominant negativeであるIkBの導入を行い、マウス生体内における着床現象への影響を検討し、着床促進や受精後の緊急避難法としての臨床的応用について検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)