多局所網膜電図・視神経乳頭成分の臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
13877293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
島田 佳明 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (90261908)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 網膜電図 / 多局所視覚入力 / 多局所網膜電図 / 視神経乳頭成分 |
Research Abstract |
それまで申請施設では、他の施設同様に、トーメー社製VERISシステムの標準的な記録方法が使われていた。顎台で被験者を固定し、刺激画面との位置関係を保つ仕様である。刺激画面上には固視目標が表示され、被験者は固視目標を見つめていることが大前提であるが、記録中にそれを確認する方法はなかった。被験者が中心暗点などを持つ場合、固視目標の視認は困難になり、指標を大きくするなどの対応をしているものの、その効果は被験者に尋ねる以外何の方策もなかった。このような盲的な記録条件では、視神経疾患のような視力不良の症例から多局所ERGを記録することは無意味に近い。研究費によって、網膜刺激装置EDIカメラ/レフラクタ^<TM>と専用の記録椅子は、既存の製品を組み合わせたものに過ぎないが、実用的な固視のモニタを実現し、視神経乳頭成分抽出に必要な記録の信頼性と、S/Nの確保に貢献した。ヘッドレストを備えることによって、それまでの顎台に前屈みになる姿勢に代わって、被験者は後ろにもたれ、リラックスして検査を受けることができる。この姿勢は筋性のノイズを軽減するだけでなく、僚眼を被験者自身が手指で抑えることで、知覚トリックによって検査眼の瞬目反射を著明に抑制できる。 視神経乳頭成分の実用化に向けて、少数刺激エレメントが試され、症例報告を行った。少数(37個)の刺激エレメントでは、S/Nの確保が容易になり、比較的短い記録時間で視神経乳頭成分の抽出が可能になるが、各エレメントが、大きな網膜領域に対応するため、視神経乳頭成分の潜時特異性を損なって、抽出効率が下がるという指摘もある。適当な記録条件とするにはさらに検討を要すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)