アメリカ手話を用いて英単語の意味を視覚的身体的に学ぶ方法
Project/Area Number |
13878044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
川村 義治 金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (00257445)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 手話 / 英語語彙 / アイコニシティ / 記憶 / アメリカ手話 / 動作 / 意味 / 身体 / ジェスチャー / イメージスキーマ / 語彙の意味構造 / 英語の概念構造 |
Research Abstract |
英語の語彙概念と概念体系を理解する方策として、ASL(アメリカ手話)のサインのイメージを活用するという方法を検討してきた。手話の特徴である形態が直接指示する対象を表すという性質(アイコニシティ)を英語の音声とともに語彙指導の際に活用すれば、聴者である学習者は対応するサインを媒介として英語語彙の概念を具体的かつ身体的イメージとして習得できるはずである。また、それらのイメージが日本語の語彙にも共通するイメージ、または日本人学習者が容易に推測できるイメージであるならば、日本人としての身体的経験に基づいて英語学習を進めることができるはずである。このような仮説を掲げて、この三年間は、ASLサインの理解と英語語彙との概念上の対応関係、サインで明解に理解できる英語語彙の調査に費やした。 大学生を対象として調査の結果、ASLのサインは具体的な事物や動作を示す語彙の学習のみならず,抽象的な語彙の理解と記憶保持においても役立つことがアンケート結果から判明した。最近のジェスチャーの研究から、動作は語彙の記憶保持に大いに役立つことがわかっているが、この点を証明したことになる。 現在、手話に関する知識のない聴者の日本人学習者が英語語彙を学ぶ際に役立つサインをほぼ選定し終えた。今後はこれらの語彙表をデジタル化して具体的な教材を製作する予定である。その際注意すべき点は、聴者の学習者はアメリカ手話を学ぶのではなく、あくまで手話のイメージを通じて英語語彙の概念理解と記憶保持を高めるのが目的であり、手話イメージを簡略化するとともに補助手段として位置付けることが肝要となる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)