Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
これまで,ソフトウェア開発の現場では,性能優先の開発が行われてきたのが現状である.しかし,性能を多少犠牲にしても信頼性を確保するべき分野も多い. 本研究では,各分野で用いられる並行処理ソフトウェアにおいて,どのような方法で,どの要素を計測すれば,性能の低下を抑えて,かつ信頼性向上に有効な計測を行うことができるのか,自己計測を行うシステムを系統的に開発するための手法を提案して,開発を支援するためのツールの開発を目指して研究を進めてきた. 計測対象のソフトウェアは要求に合わせて機能変更や機能拡張され,改版されていく.その結果,設計当初のプログラム構造の統一性は崩れることが多く,機能変更や機能拡張の工数も増加してしまう.そこで,プログラムの構造を見直し,ソフトウェアの機能変更や機能拡張の工数を少なくすることが重要である.しかし,プログラムの構造を変更することによって,ソフトウェアの提供する機能に変化が生じないようにしなくてはならない.更に,自己計測ソフトウェアにおいては,機能を保存するだけではなく,計測に支障がないようにソフトウェアの動作を保存しなくてはならない場合もあると考えられる. このためにリファクタリングと呼ばれる手法が有効であると考えた.しかし,リファクタリングを行うためには,機能変更や機能拡張の工数の増加を招くプログラムの構造的欠陥を検出する必要がある.さらに,検出した構造的欠陥を解消する適切なリファクタリング手法を選択し施す必要がある.従来,こうした検出や選択は難しく,リファクタリングに関する知識や経験を必要とした.そこで,過去の知識や経験が少なくてもプログラム構造を改善可能にするため,リファクタリング作業の自動化を支援する機構を提案した。また,その機構に基づくリファクタリング支援ツールを実装し,実際のプログラムに適応して,効果を確認した.
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