神経細胞膜の裏打ちをするアクトミオシン系蛋白質は受容体機能の制御因子たり得るか?
Project/Area Number |
13878160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小浜 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 啓之 群馬大学, 医学部, 助手 (20321945)
中村 彰男 群馬大学, 医学部, 助手 (30282388)
石川 良樹 群馬大学, 医学部, 講師 (20212863)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | バニロイド受容体 / 受容体分布 / cDNA / 発現 / カプサイシン / Ca測定 |
Research Abstract |
バニロイド受容体は発痛物質カプサイシンに対するレセプターとして感覚神経よりクローニングされたものであるが、この塩基配列をもとにPCR法によりcDNAを増幅した。このバニロイド受容体cDNAを発現ベクターに組込み、これを大腸菌にトランスフェクトし、菌体内で発現させた。培養条件を種々と改良することにより大量に発現させることができる様になった。ただし、いずれも不溶性であったためサルコニル等変性剤の存在下で精製することができた。変性剤を除去したのちは可溶性の蛋白質として得ることができた。アクチンとミオシンを精製し、この蛋白質と混合することによりこの受容体がアクトミオシン系に対して及ぼす作用について検討する途が開かれた。同時に、発現蛋白質を抗原として動物を免役し受容体に対する抗体を作成することができた。これにより動物体内で受容体の分布を決定することが可能となった。 これまでラット胎児の骨格筋にもバニロイド受容体の存在する事が私どもの手により明らかになっているが、その由来が明確でなかった。ラット由来の骨格筋細胞株(L6)を用い、純粋な骨格筋においてもその存在を証明することができた。PCR法によって得られた全長のcDNAの塩基配列は神経のバニロイド受容体とおおむね一致したが、一部はことなっておりすでに神経細胞から得られているバニロイド受容体のisofprmであることが明らかになった。これからのバニロイド受容体のクガンドのカプサイシンの骨格筋における作用につき検討を加える途が開かれた。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)