Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 智晴 大阪府立工業高等専門学校, システム制御工学科, 講師 (00259897)
衣笠 哲也 津山工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助手 (20321474)
天野 久徳 独立行政法人, 消防研究所, 主任研究官
横小路 泰義 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30202394)
升谷 保博 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (80219328)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Research Abstract |
本研究課題は,先の阪神・淡路大震災の経験を受けて,将来のためにレスキュー体制を整える研究の必要性を社会に訴えるための活動を行うというものである.具体的には,レスキュー技術を工学にまで昇華するために,レスキュー活動全般の科学的な解析を行い,'そこから少しでも体系だった考え方が生まれることを目指すものである.そして,そのような研究面のみならず,できるだけ多くの人々がレスキュー研究に目を向け,さらに研究に参画していただくことが重要であるということも主張している. 本研究では,そのための一手段としてコンテスト形式による啓発活動を試みることを提案するものである.具体的にそれは「レスキューロボットコンテスト」を提案し実施することで実行した.このコンテストは1/8に縮小された被災地をフィールドとして具現化し,そこでの救助活動を実際に行ってみるというものである.その際,要救助者としては種々めセンサー系を内在したダミー(レスキューダミー)を用い,救助活動は無線操縦されるロボットを用いる.このコンテストを実施することによる効果は,1)多くの人々にレスキューを題材にしたコンテストが存在するということを知らしめることによって,レスキューの問題を認識させることができた,2)本コンテストのフィールドを設計・検討・具現化すること自体が模型の世界ではあるがレスキューロボットを研究する際のきっかけになった,3)レスキューダミーという考え方を提案することができた,などがある. 本研究課題を契機に、レスキュー研究を行う人材の裾野が広がるのではないかと期待している.
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