日本語とトルコ語の母語および第2言語としての文処理
Project/Area Number |
13F03004
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 友紀 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50322095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAHRAMAN Baris 東京大学, 総合文化研究科, 外国人特別研究員
KAHRAMAN Baris 東京大学, 大学院総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2014: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | トルコ語 / 日本語 / 文処理 / 第一言語・第二言語 / 関係節 / 分裂文 / 母語話者 / 日本語学習者 |
Outline of Annual Research Achievements |
「日本語分裂文及び関係節の処理」:東京大学で行った読み時間や視線計測を指標とする言語実験の結果を分析し、その成果を『公開ワークショップ「神経科学と心理言語学」』で発表した。また、さらに考察を深めた内容を「日本言語学会150回大会」で発表予定である。本研究は日本語の分裂文および関係節の処理過程を、自己ペース読文課題と視線計測実験の両手法を用いて直接比較した初めての研究であり、日本語の先行研究とは異なって、分裂文の関係節の処理過程は基本的に異なり、そして日本語分裂文の処理の難易度を「構文頻度」で捉えられる可能性があることを示している。 「トルコ語関係節の処理」:9月にトルコ国内で自己ペース読文実験を行い、その結果を国際学会で発表した。本研究では、トルコ語関係節の処理の難易度を統語的又は形態素の複雑さで捉えられないのに対して、「格助詞による予測可能性の違い」で捉えられる可能性が高いことが示唆された。これは、トルコ語の先行研究で解決されていなかった重要な問題に対して一つの妥当な答えを提供している。 「第二言語としての日本語の文処理」:9月にトルコ国内で二つの調査を行った。一つ目の調査では、前年度から行っている「トルコ人日本語学習者による日本語代名詞の解釈」について真偽値判断課題を行った。その結果、上級学習者は日本語母語話者と同様に「みんな彼の友達を呼んだ」のような文において、「彼=/= 」と適切に判断できるのに対し、中級・初級レベルの学習者の大半は適切に判断できないことが分かった。この結果は、第2言語としてお日本語の代名詞の解釈には母語からの転移が関与しないことを示唆している。この成果を「日本第二言語習得学会」で発表する予定である。もう一つの調査では「第二言語としての日本語の分裂文および関係節」について自己ペース読文課題を行った。今後この調査の結果を分析し、発表・投稿する予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)